『マイナ保険証』もう使いましたか? デジタル化の波と、シニア世代が安心して付き合うヒント
最近、ニュースや役所からのお知らせで、「マイナンバーカード」や「オンライン申請」といった言葉を耳にする機会が増えたと感じませんか? 「便利になるのは分かるけれど、なんだか難しそう…」「自分だけ取り残されてしまうようで不安…」 そんな風に感じていらっしゃる方も、実は少なくないのではないでしょうか。
今回は、そんなデジタル化の波と、私たちシニア世代が安心して付き合っていくためのヒントについて、少しお話ししたいと思います。
なぜ今、デジタル化なの?
国や市町村がデジタル化を進める一番の理由は、「暮らしをより便利でスムーズにすること」です。 例えば、これまで役所の窓口で何枚も書類を書いていた手続きが、スマートフォン一つで完結したり、待ち時間がぐっと短くなったり。 特に、私たち自身の健康やお金に関わる大切な情報を、より安全・正確に管理するためにも、デジタル化は重要な役割を担っています。
まずは「マイナ保険証」から知ってみましょう
デジタル化の代表例が、CMなどでもよく見かける**「マイナンバーカードと健康保険証の一体化(マイナ保険証)」**です。 これまでの紙やカードの保険証の代わりに、マイナンバーカードを保険証として利用するもので、医療機関や薬局の専用カードリーダーにかざして使います。
<マイナ保険証のメリット>
- より良い医療が受けられる: 本人が同意すれば、過去のお薬や特定健診の情報を医師や薬剤師と共有でき、重複投与や飲み合わせのリスクを減らせます。
- 手続きが簡単になる: 高額な医療費がかかった場合も、限度額適用認定証などの事前申請が不要になります。
- 確定申告が楽になる: マイナポータルから1年間の医療費情報をまとめて取得でき、医療費控除の申請が簡単になります。
不安な気持ちとの付き合い方
メリットは分かっても、いざ「自分でやってみる」となるとなかなか難しいものですよね。でも、焦る必要はまったくありません。
- 自分のペースで進める 「周りがやっているから」と慌てて手続きする必要はありません。まずは、お住まいの区役所や支所で開催されているスマホ教室や相談会に参加してみるなど、ご自身のペースで一歩ずつ進めていくのが一番です。
- 頼れる場所を知っておく ご家族や信頼できる友人に相談するのも良い方法です。また、京都市内でも各区役所にマイナンバーカードの相談窓口が設置されています。「やり方が分からなくて…」と、そのままの気持ちを伝えて大丈夫です。
- 「全部できなくても良い」と考える デジタル化といっても、全てのサービスをいきなり使いこなす必要はありません。まずは健康保険証との一体化だけ、など、ご自身にとって必要だと感じるものから試してみるのが良いでしょう。
「制度」と「暮らし」の橋渡しをお手伝いします
「制度のことはなんとなく分かったけれど、一人で手続きに行くのはやっぱり不安…」 「子どもは遠方に住んでいて、こんな些細なことで何度も頼るのは気が引ける…」
私たちは、まさにそうした制度と暮らしの“すきま”にあるお困りごとに、社会福祉士や行政書士といった専門家の視点から寄り添います。 マイナンバーカードの手続きに限らず、複雑な制度の書類を一緒に確認したり、役所への申請に同行したりすることも可能です。
一人で抱え込まず、「こんなこと、どこに相談したら良いんだろう?」と感じたら、まずは私たちにお話を聞かせてください。